早くから本州と深い関わりを持ってきた福島町には、長い歴史に裏打ちされた郷土芸能と、古式ゆかしいお祭りが数多く息づいています。 町の人々によって大切に守られてきたこれらの文化に、歴史のロマンと福島っ子のパワーを感じてみてください。
◆奴行列 松前藩公の行列を格調高く表現した舞いで、松前神楽の「行列の曲」に合わせて掛声とともに行進が行われる登城の儀式奴です。 奴役は長年松前藩にお仕えしていた永井家に縁のある日向地区の氏子の方々によって代々受け継がれています。
七月上旬に行なわれる白符七夕祭りのほか、町のお祭りやイベントで観光客にも人気が高い白符荒馬踊り。開拓期の松前藩による蝦夷地領定の武威を表現したと伝えられています。 「荒馬踊り」「棒振り踊り」「きね振り踊り」「ヤセヤセ舞」の4種類で構成された踊りは、松前神楽の七穴竜笛を用い、津軽ねぷたによく似た音曲を奏でながら、馬に乗って戦いと勝利を舞い、その姿は大変勇壮です。昭和43年には町の無形民俗文化財に指定されました。