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原始の姿をそのまま留めた矢越の岬。
海岸の探勝は岩部港から船を利用します。 |
◆矢越の岬伝説
文治5年(1189)、奥州藤原氏に攻められた源義経は北へ逃れ、ここから蝦夷地へと上陸しようとしました。しかしその時、岬から急に黒雲が噴き出し、海が荒れだしました。弓矢の名手だった義経は、海の魔物を討たんと矢を放ちました。すると荒れていた海がたちまち穏やかになり、無事上陸することができたのです。以来、この岬を「矢越しの岬」と呼ぶようになったのだと言われています。
岩肌が露出した断崖絶壁のこの海岸を見ると、いかにもそんな魔物も棲んでいそうな気持ちになります。別の伝説では、海神が住んでいるともいわれています。源義経といえばかの有名な牛若丸ですが、刀だけでなく弓矢の達人でもあったことが伺われる伝説です。
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